なんちゃってSS

 
早速SS投下してやろうと思ったら、
はてな登録当日にサーバーが落ちてたのか繋がらないしwww
なにそれw

………気を取り直して


我が師匠から


  モテれなモテれな!
  れなえり!
  いっそれな←娘。!!


ってお題をいただきましたので、SS書いてみました。
  
 
 
 

ナイン恋愛

 
 
はぁ…

ぅん…ちょっと絵里、困ってます…

リストラですよリストラ

不況ってつらいよねぇー

絵里、この年で…なんなら大学生の身分で早くもリストラ経験しちゃいましたよ?

バイト先がなくなっちゃいましたよ?

いや…笑い事じゃないですから…

昔から幸薄いって言われてましたけど…なにか?

このままだと絵里、四面楚歌なんでぇ…とりあえずアルバイト情報誌とか買ってみたんですね…

で、やって来たんですけど…

面接するために来たんですけどね、近所のコンビニに…
 
 
 
 
怖くて入れませんよ?
 
 
 
 
「ちょぉ、お前!店の前にたむろすんな言うとろーが!!」
 
店員さんがブチ切れてるんですけど…
 
「チョット待テ。このアイス食べタラ帰る」
 
普通、コンビニの前って言ったらヤンキーがたむろってるのが定番なのに…
 
「んなモン、トラック運転しながら食べりぃよ!!」
 
ヤンキーが店員で、たむろってるのがカワイイ女の子なんですけど…
逆じゃない?フツー逆じゃない??
 
「食べナガラ運転しタラ事故ル」
「いつもバナナ食べながら運転しとーやろがぁぁっ!!!」
 
うわぁ!ヤンキー店員さん、ほうき振り回しちゃってますけど!!!
 
「れいな!うるさいの!!」
 
あ、もう一人店員さんが出てきた…って、あれ??さゆ??
 
「だって、さゆ!ジュンジュンのマナーがなっとらんけん!!」
 
あれれ?あれってさゆじゃない?
 
「ジュンジュンも悪いけど、れいなの大声は近所迷惑なの」
「うるさいゾ、田中」
「ガルルルル……」
「はいはい、れーなちゃん落ち着いて?」
 
うわぁ…さゆってダイタン…怒ってるヤンキーの頭とか撫でちゃってるし…
 
「ジュンジュンはこんな所で座り込んでアイス食べちゃダメなの」
「ワカタ」
「なんでジュンジュンはさゆの言う事やったら素直に聞くと?!!」
「田中、家ニ入れテくれナイ、ダカラ」
「入れるか!!」
「さゆみも別にジュンジュンを家に入れたことないんだけどね…」
 
鼻先にほうきをビシッて突きつけられても動じない女の子…すごいなぁ…
ってか、片言ですけど…日本の人じゃないのかな?
 
「ジャ、ワタシ帰る。マタ明日」
「はーい。明日も配達、よろしくね〜」
「お前来んな!もう来んな!!」
 
えー…女の子なのにトラックの運転手さんなんだぁ…カッコイイなぁー…
ってか、ヤンキー店員さん、トラックの荷台蹴ってますけどwww
 
「さゆ!ジュンジュンに甘い!」
「だってジュンジュンはいつも商品を運んできてくれる大切な仲間だもん」
「やけど、アイツいっつも店の前に座り込みよるし!見てみぃよココ!アイスこぼしとーし!」
 
確かに…溶けて落ちたアイスが地面にべチャーっと…
 
「これ掃除すんの、いっつもれななんやけんね!!怒りたくもなるっちゃろ!!」
「はいはい。れいなちゃんはイイ子だからお掃除できますよねー?」
「………さゆはいっつもそうやってれなをバカにするやろぉ……」
「バカになんてとんでもない!さゆは世界で2番目にれいなが好きなの」
「………もういいけん……レジに戻りぃ……」
「はーーい」
 
あ、さゆ、中に入っちゃった…
 
ってか、面接の時間…過ぎてる……………
 
よ……よし……ヤンキー店員さんがゴミ箱に頭突っ込んでるスキに……ダッシュ!!
 
 
  *****
 
 
「面接の時間に遅刻してしまって、すいませんでした!」
「ん?あぁ…ほんまやな…」
「…あ、はい……申し訳…ございません…」
「なんで遅れたん?」
「え、あ…コンビニの入り口で…店員さんが…その…こっ、怖くて…」
「あぁ、アイツなwwwスマンスマンwww」
「あ、いえ…」
「で、自分、シゲさんの友達なん?」
「はい…大学が一緒で…」
「そーなんや!んじゃ、採用」
「へ?」
「採用な」
「あ…はい…ありがとう…ございます…」
「早速やけど、今から1時間ぐらい時間ある?」
「大丈夫ですけど…」
「ほな、ちょっとレジに入って基本的な事だけでも覚えて帰ってや」
「ふぇ?」
 
 
  *****
 
 
「と、言うワケで今日から新しく入った新人さんなの」
 
と言う先輩店員道重さゆみの簡単な説明の後、弱々しく自己紹介する絵里。
 
亀井絵里です…よろしくお願い…します…」
田中れいなです。よろしくー!」
 
ガチガチに緊張している絵里とは対照的に元気よく挨拶するのはヤンキーっぽい…ってかヤンキー。
目の前のチャラチャラした風貌に、デカい態度なヤンキーに絵里はビビッていた。
 
なんでなんで?、さゆは普通に接してるの?
もしかして、見た目はこんなんだけど、根はすごくイイ人なんだろうか?
でも、こういう人って怒ったら絶対怖いんだよ!
バイトでミスったりしちゃったら、絵里、カツアゲとかされちゃうのかな…
だって、さっきトラックの運転手さんにめっちゃキレてたもん……
 
「んじゃ、この暇な時間帯に早速仕事おぼえちゃおっか?」
「はっ!はいぃ!」
「そんな緊張せんでもいいのにwww」
 
考え事をしていたせいで裏返った声で返事をしてしまった絵里を指差しながら笑うれいな。
 
「今日、シフトに遅刻してきたれいなが仕切っちゃうんだw」
「遅刻とか関係ないし」
「関係あると思うの…それにバイト暦はさゆみの方が長いの」
「やって、さゆに任せとったら1ヶ月経っても一通り教えきれんやろーがw」
「さゆみの教え方は丁寧だからなの」
「そんな事やけん小春はレジ打ち以外、まだ一人でなんもできんと!」
「それは小春ちゃんが真面目にさゆみの言うこと聞いてくれないからなの〜〜!」
「どっちにしろそれは教育係のさゆが悪いんやって!ってか、まとわりつくなっ!」
 
甘えるようにれいなの腕にすがりついて言い訳するさゆみ。
じゃれつくさゆみを無視してれいなは絵里に微笑みかける。
 
「こいつはほっといて、レジ、練習しよっかw」
「はっ…はい!」
 
真っ直ぐ自分に向けられた笑顔にドギマギしながらもしっかりと返事する絵里。
 
「さゆみも〜さゆみにも手取り足取り教えてほしいのぉ〜w」
「ええぃっ!離れんかいっ!」
 
今度はれいなの腰に腕を回してれいなの背中に張り付くさゆみ。
学校では鏡かお菓子ばっかり見ているさゆみの意外な一面に驚く絵里。
 
「んじゃ、早速…」
 
身軽になることを諦めたれいなは背後のさゆみを華麗にスルーして絵里のすぐ横に立った。
 
「まず、これがバーコードリーダーな?普通にわかると思うけど、これで商品の値段を読み取ると」
「れいなもさゆみの気持ちを読み取ってほしいの」
 
れいなの肩に顎を乗せて寄り添う絵里とれいなの間に割り込むさゆみ。
 
「これはこーゆーバーコードしか読み取らんけん」
 
レジ横にあった大福を手にとって、裏のバーコードを絵里に見せる。
 
「…はい」
「これがないヤツのやり方は、また後で」
 
そう言って、もちろんバーコードなんて付いてないさゆみのわき腹に軽く肘をくらわすれいな。
 
「さゆみのれいなにときめくこのハートは直接触ってみたら読み取れるのに…」
「商品の場合ははいくら触っても値段はわからんけんね」
「…は…はい」
「さゆみのこのボインボインの胸に手を当てるだけでいいの」
 
バーコードリーダーを持つれいなの腕にうっすら浮かぶ筋をなまめかしく指先でなぞっているさゆみ。
さゆみの大人っぽい、ちょいエロ仕草に冷静さを失う絵里。
そんなさゆみの地味な攻撃を気にすることなく、れいなは手にしていた大福のバーコードを読ませる。
画面に出る値段を指差しながら「そしたらここに値段がでるっちゃん」と、淡々と説明は続けられる。
その時に触れ合ったれいなの腕の感触と、
すぐ横にあるさゆみの顔と視線に気を取られながらも一生懸命れいなの説明に集中しようと努める絵里。
 
「さゆみの目にはれいなへの愛が出てるの」
「たまに値段が出ない事があるけど、それはまた後で説明すると」
「さゆみの愛には値段なんて付けられないの」
「だああああっ!さゆ!うっさい!」
 
ついに痺を切らしたれいなが大げさに振り返る。
いきなりキレたれいなに絵里はびっくりだが、当のさゆみはニコニコしながられいなを見つめたまま。
 
「さゆ邪魔。」
「さゆみのコトはいいから、レクチャー続けるの」
「いや、続けられんし…」
「早くしないと混んできちゃうの」
「…………」
 
じとーーっとさゆみを見つめるれいな。
その視線にビビる絵里。
相変わらずニコニコしているさゆみ。
 
「こんなペースだと、絵里、小春ちゃんに追いつくまで3ヶ月ぐらいかかりそうなの」
「………わかった、さゆ…教育妨害やろ?」
「違うの。さゆみはいつでもれいなに触れていたいの」
「自分が教育係りしとー小春よりも、亀井さんが仕事できてしまうのが怖いっちゃろ?」
「違うの。さゆみは小春ちゃんの教育係りじゃないの」
「いや、違わんやろ…って、小春ってのは今日いないけど、ここでバイトしとー高校生やけん」
 
ちょっと蚊帳の外だった絵里に向かって説明するれいな。
さゆみとヤンキーのやり取りに呆然としていた絵里は急に話を振られて、慌てて頷いた。
 
「小春ちゃんの教育係りはやめたの」
「なんで?」
「イヤになったからなの」
「そんな簡単に放棄するなぁぁぁぁああああっ!」
「あ、いらっしゃいませー」
 
そうこうしている内に、立て続けにお客さんがやってくる。
もう、夕方。
帰宅する人が増えてくる時間帯。
 
絵里はれいなに付いてもらってたどたどしいながらもレジ打ちを何度も何度もこなしいていった。
 

れいなの丁寧な教え方に、絵里の中のれいなに対する印象が変わっていたのに気付いたのは絵里が自宅に戻ってからだった。
 
 

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(・e・)m9<つづいてしまうのだ!
 
ってかはてなってタグの使い方とか改行の具合とかが昔使ってたfc2と違ってなんか特殊…
って、違うのはあたりまえかw